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授業を楽しく深くするドラマ教育の実際。 |
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「なってみる」「表現してみる」ドラマ活動を軸にした授業で、いきいきとした深い学びを育むドラマ教育。小・中学校、大学での授業の実際を、指導案とともに報告。
実践に即して、ドラマ教育の考え方と基本的な方法、授業展開の可能性、実践にあたっての留意点などをわかりやすく解説。
授業の実際が浮かび上がるドラマ教育入門。 |
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目次より |
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第1章 育む 学びあう場の形成 |
第1節 参加型学習と演劇的手法 |
第2節 社会的なテーマを考える─「米軍基地と環境問題」(大学) |
第3節 ドラマとは何か─即興劇の特徴と実践上の課題 |
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第2章 待つ ファシリテーターとしての教師 |
第1節 「はがきちゃんの旅」─子どもたちの頭と体をつなぐドラマ教育(小学校)=上林 梓 |
第2節 子どもの表現力とファシリテーターとしての教師 |
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第3章 構成する 主題を読み解く仕かけ |
第1節 『少年の日の思い出』(中学校)=又吉桂子 |
第2節 ドラマ・ワークショップの計画とプログラム |
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第4章 共感する 表現を共に楽しむ |
第1節 『枕草子』(中学校)=島仲小百合 |
第2節 場を育む実践のスキル |
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第5章 対話する 即興とコミュニケーション |
第1節 即興と対話─「臓器移植について」(大学) |
第2節 ドラマ─「誰かまたは何かになる」こと |
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第6章 想像する 状況に身をおく |
第1節 教員免許状更新講習より─「水分子になる」 |
第2節 エデュケーションとセラピー |
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第7章 創造する 表現を育む授業のアイデア |
第1節 数学にも身体表現─数学・理科・英語の指導案・資料(中学校) |
第2節 「はがきちゃんの旅」指導案=上林 梓 |
第3節 『少年の日の思い出』指導案=又吉桂子 |
第4節 『枕草子─第一段』指導案・資料=島仲小百合 |
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立命館大学生命科学部生物工学科准教授。京都市で生まれる。京都工芸繊維大学繊維学部繊維科学科卒業、琉球大学保健学研究科修士課程、医学研究科博士課程修了。京都府立高等学校教諭(理科)を15年間。その後家族で沖縄県宜野湾市へ。日本産業カウンセラー協会の養成講座で心理劇と出会う。演じることの力強さ(頭で考えるのとは異なる感じ方)に惹かれ、教育に使えるという直感と使いたいという情熱をもつ。沖縄サイコドラマ研究会で琉球大学の古川卓教授に、プレイバック・シアター・リーダー研修でプレイバック・シアター研究所の羽地朝和氏に、ドラマとそのファシリテートについて学ぶ。2002年より沖縄国際大学で非常勤講師として「学びの即興劇」と名づけて即興劇を用いた授業を始める。2009年より現職。教員養成を主な仕事としている。
大学院では「ダニとアレルギー」をテーマに研究。小説に没頭する時間を幸せと思うが、いずれも遠のいている。 |
■著書『学びの即興劇─テーマを掘り下げ、人間関係を結ぶ』晩成書房(2007年) |
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同志社大学附属同志社小学校教諭。沖縄県出身。お茶の水女子大学生活科学部人間生活学科発達臨床学講座卒業。京都大学人間環境学研究科中退後、2006年同志社小学校開校と同時に同校勤務。小学校教員生活をスタートさせる。
お茶の水女子大学在学中に、心理劇の手法を取り入れた親子のグループ活動に一年間参加する。黒田淑子教授に心理劇の基礎を学びながら、ファシリテーターとして活動を計画し、劇的手法の面白さや奥深さにふれる。小学校に勤務してからも、そのときの経験が忘れられず、教育現場における劇的手法の活用の可能性を考え始める。
心理劇をもとにした教育実践の取り組みから始まり、教科学習における劇的手法の活用を試みるようになる。そんな中、「学びの即興劇」と応用ドラマ教育研究会に出会い、教育におけるドラマ(劇的手法)の可能性を再認識する。そこで、様々な立場でドラマを実践されている方々の活動に刺激を受け、教育現場におけるドラマの活用、特に教科教育におけるドラマの活用を目指し、実践を継続中。
体を動かすことが好きな体育会系。2歳になる娘の笑顔に、仕事の疲れを癒される日々を過ごす。 |
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那覇市立安岡中学校教諭。沖縄県那覇市で生まれる。琉球大学教育学部卒。
子どもたちが大人になった時に思い出せるような、実感の持てる授業を模索し、ディスカッションやディベートを授業に取り入れてきた。2008年に、沖縄市主催国際児童青少年演劇フェスティバル:キジムナーフェスタでジョナサン・ニーランズのドラマ教育ワークショップを受講したことにより、ドラマ教育に出会う。中学校国語の物語読解指導にドラマの手法を取り入れるようになった。授業記録に登場した生徒たちとは3年の付き合いになり、継続指導の成果を検証中である。
趣味はドライブや散策。特に史跡巡り。垣花城址のように建物などのない史跡に惹かれる。 |
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沖縄大学専任職員。沖縄県南城市で生まれる。沖縄国際大学(総合文化学部・日本文化学科)卒業後、沖縄国際大学大学院(地域文化研究科・南島文化専攻・言語文化領域)へ進学、修了。
沖縄国際大学において、本書の編著者である武田富美子の授業でドラマ教育と出会い、その教育的有用性に惹かれ、大学院進学を決意。大学院で学ぶ傍ら、武田の後任である上田真弓の授業において教育支援者(T・A)を務める。上田の行ったドラマの授業の記録なども参考としながら、ドラマの手法を取り入れた国語科教育について研究を行った。論文題目は『ドラマ教育を取り入れた国語科教育の展望─言語運用能力を育む豊かな言語活動のあり方を探る─』。中学校・高等学校の教員専修免許(国語)を取得。
趣味は、Belly dance、演劇ワークショップへ参加することなど。身体を動かすこと、表現することを好む。Belly danceでも、「インプロ(即興)」で踊る機会が多く、ドラマで培った感性が生かされている。 |
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