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青年たちは今、何を悩み、どこに自分たちの居場所=アイデンティティを見出そうとしているのか。
大学ゼミでの学生たちとの創作活動を通して、浮かび上がる現代の青年たちの隠された悩み、素直な思いに深く鋭く迫る。 |
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【目次】より |
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1「教育学」から「現代青年論」へ |
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1教師志望の学生のために |
2現代青年論の誕生 |
3山田太一作品に取り組む |
4『箱男』の即興劇 |
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2『篭の中のカブト虫』 |
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1消費のターゲットとしての青年 |
2トポロジー的存在論 |
3父と娘の会話 |
4大学生批判の視点 |
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3『冬が来る前に』 |
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1大地発電プロジェクト |
2受験勉強かクラブ活動か |
3演劇の楽しさと心の闇 |
4劇中劇を使って |
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4 私の思春期・青年期 |
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1紙芝居を演じる |
2オマエには劇作家の才能がある |
3学校演劇の座付作者 |
4青年期のおわり |
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5 定時制高校生の世界 |
──モラトリアムを奪われた若者から、
モラトリアムを楽しむ若者への変遷── |
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1孤独と絶望の詩 |
2卒業公演として取り上げたい |
3ボクは定時制の出身です |
4現代の定時制高校生 |
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6『ある女』 |
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1別役実『受付』に学ぶ |
2"人間って悲しい" |
3音声・身ぶり・感情表現の評価 |
4常識の否定と新たな価値の発見 |
5青年期と演劇の類似性 |
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7 筑波学園都市、研究者の自殺 |
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1実年期の自殺 |
2時代の相の変化と自己崩壊 |
3働き始めた青年たち |
4死者の遺した志 |
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8『ダイビング・ドリーム』と『黒い軌線』 |
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1岡田由希子シンドローム |
2改訂版『ダイビング・ドリーム』 |
3中年男とアイドルの出会い |
4あと追い心中のプロセス |
5学生たちの自殺観 |
6推理劇、分析劇の手法 |
7専務と予備校生の出会い |
8トンネルの哲学 |
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9『おらだの村』 |
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1方言の芝居 |
2秋祭りの復活 |
3花嫁候補たち |
4都会的ヒューマニズムの否定 |
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10『心のかけら』 |
──アメリカの大学・日本校の崩壊と苦悩する学生たち── |
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1思い出せない作者の顔 |
2日本校の崩壊 |
3カウンセラーとの恋 |
4副学長との会話 |
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11 1993年度の「現代青年論」 |
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1三日間、八編の上演 |
2美容整形を題材に |
3メルヘン好きの大学生たち |
4政治のパロディ化 |
5長電話好きの若者たち |
6父親の居場所 |
7心族会議 |
8原体験を求める学生たち |
9上演されなかった作品群 |
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12 親と子の危機 |
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1仮面の家 |
2人間連帯の最後の証し |
3禅僧であった父との葛藤 |
4もう一人の自分を殺した |
5光を投げたのは父だった |
6親世代と子世代の連帯 |
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