|
● |
あなたの人生経験が語る世界を豊かにする──自己表現としての〈あなたにしかできない朗読〉へのアプローチ。声の出し方、表現の深め方、発表に向けてのこころえまで。実践的なレッスン集。
|
|
|
自分でお話は作れなくとも、人の作ったものでも、それを借りて話すと、自分の話したいことがその中に盛り込まれていく。自分の人生の体験が流れ込む。そのようにお話しを話してもいいのではないでしょうか。 |
|
自分の自己表現の、一つの手段として、絵を描くように、音楽を演奏するように、お話しを語る。
語られたものは、わたしにしかできないもの、になります。
|
「まえがきに」より
|
|
|
|
目次より |
|
|
|
|
A 息から声、声から発音(おと)まで |
I 息から声へ──毎回やりたいウォーミングアップ |
(1)まずは身体をあたためて |
(2)息の出し入れ気にしてみましょう |
(3)こえだしはハミングから |
(4)こえおとを拡げる |
(5)発音ブラッシュアップ |
|
II 遊びの感覚で |
(1)初めは遊びでチヨコレイト |
(2)息一杯にこえを出す |
(3)こえおと遊び |
|
III わたしの日本語音づくり |
(1)ウ・イの特訓早いうち |
(2)はなのくも |
(3)あいうえおうた |
(4)ういろううりの口上 |
(5)一つ童謡をうたってみる |
|
IV 相手がいるのを忘れちゃならない──はなしかけ |
(1)あなたの声はどこへ行った? |
(2)相手にきちんと声をかける |
(3)みんなに声がとどく |
|
|
|
B ことばときもち |
I 気持ちの集中──5つのエリア |
(1)5つのエリアとは? |
(2)5つのエリア 読むとき役立てて |
1事実 2生理感覚 3イメージ 4感情 5行動(アクション) |
|
|
II はじめのはじめ──思い切って大胆に |
(0)「イメージは外に作る」を基本に |
(1) 一気に読んでみる |
(2) 気持ちの変わり目、場面は移る |
|
|
|
C 物語を読む 話し手(語る人)になってみてわかること |
I 一つの作品と取り組む |
|
II 場面の細かい取り組み |
(1) もの語り |
(2) 出だし |
|
(3) 一人の視点を追っていく |
A 人物の気持ちを追う |
【朗読レッスン】志賀直哉「菜の花と小娘」 |
【チャレンジ】藤沢周平「寒いあかり」 |
|
B 人物のアクションを追う |
【朗読レッスン】幸田文「なた」 |
【チャレンジ】宮部みゆき「紙吹雪」 |
|
|
(4)別な人物が現れる |
|
(5)ことが起きる(事件・出来事) |
|
(6)関係は? |
|
(7)しめ 結末 |
【チャレンジ】「蜘蛛の糸」「菜の花と小娘」「冬の日・防衛庁にて」最後の部分を読む |
|
|
|
|
D 話す人∽話すもの(作品)∽聞く人 |
I 聞き手がいるから |
(1)一人一人に聞いてもらう |
(2)みんなに聞いてもらう |
(3)エネルギーが要ります |
|
II 話し手のほうで |
(1)はなし出し |
(2)はなし出す時自分の気持ちを高めておいて |
(3)おはなしの山がいるの? |
(4)はなしのお終い |
|
III 語り手の息と文の息 |
(1)話す人のイメージが止まっていまっていませんか? |
(2)話す人の気持ちは動いていますか? |
|
|
|
E 突然ですが声にトラブル それでもやりたい |
I 声つくり たっぷり声が出せるまで |
(1)声が、か細くしか出ない |
(2)尻切れではどうも |
(3)息ばかりでも |
(4)甲高い声はいただけない |
(5)作り声とは思ってなくても |
|
II どこで止めていいかわからない(ブレーキ利かず) |
(1)息一杯に続けられてはたまらない |
(2)どこで区切る |
(3)句・文節を意識して |
(4)イメージ一応作っているけれど |
(5)時間列を空間構成にすることも |
|
III うたうという現象 聞き苦しい? 本人はきもちいい? |
IV この一音が苦手 |
|
V 方言・訛りを直したい |
|
|
F もっと的確に、生き生きと
|
I こんなことも気に留めておいて |
(1)一音一拍、過去のもの? |
(2)日本語はお終いが大事 |
(3)文体(文章のクセ・特徴)どこまで生かせる? |
(4)文章の新しい表現に語り手が初めて出会った時、どうしよう? |
(5)付けたりと思う最後の部分を取り込む(ムダはない) |
(6)話す台本を作る |
(7)文章(作品・話し)を借りて自分を表現する |
(8)なげき節はいただけない |
|
II 詩を読む─解釈通りじゃつまらない |
【練習1】北原白秋「落葉松」 |
【練習2】宮沢賢治「春と修羅」 |
|
|
|
G 練習と発表 |
I 練習のすすめ方 |
(1)一遍にはできない 少しずつ育てる、それが練習? |
(2)おおまかに・こまかに、組み合わせて |
(3)どこまでやったらいいの? |
|
II 発表のとき |
(1)発表するとき |
(2)よいグループ作り |
(3)作品選びはけっこう大変 |
(4)ひとり立ち |
|
|
|
H 朗読─言葉の整理 |
I 定まっていない言葉 |
II 「朗読」という言葉から |
III 朗読にまつわるコトバ |
|
|
|
|
|
1933年東京に生まれる。
舞台芸術学院、東京都立大学修士課程(仏文学専攻)修了。
ぶどうの会養成所、変身を経て、竹内演劇研究所等で、
舞台演出、俳優教育に携わる。
現在、こえことばの会主宰。
劇作 ミュージカル「長崎感傷散歩」「希臘昔日女権魁」
著作 『こえことばのレッスン』シリーズ全3巻・別巻(晩成書房)、
『からだのドラマレッスン』0・1(晩成書房) |
|
|