高校演劇Selection2004下 高校演劇Selection 2004

ISBN

4-89380-304-2
978-4-89380-304-7

坊丸一平・町井陽子・西沢周市・石原哲也・野辺由郎

定価

2,000円+税
初版
2004年11月25日
美術室より愛を込めて 男=1・女=6
 松永安芸
文化祭前日の放課後の美術室。たった一人の美術部員。リストカットを繰り返すバンド少女。コンプレックスを抱えたベーシスト。モデルを夢見てバンドをやめようとするメンバー。繰り返されるいたずら電話。犯人探しに夢中のクラスメイト。明日の文化祭に上映する映画の撮影が終わらない二人組。彼女たちは金魚のように孤独だった。

クラゲクライシス 女=3
 赤嶺陽子
文芸部2人と演劇部1人。密かに来る文芸部廃部の危機。カナは、まだ、たまみに文芸部が既に学校に存在しない部だとは知らせていない。それを知らないたまみは、文化祭で演劇部と一緒に起死回生を狙って、文芸部の伝説と化した幻の文芸誌「WASABI」をを発表しようとはりきるが……。

Leaving School〜振り返ることなく、胸をはって〜 男=7・女=8
 阿部 順
生徒指導室。バイク乗車を目撃された女生徒を退学させようとする女教師。しかし生徒は否認し退学を拒否する。教師はバイクのことを一生懸命調べて生徒を追い詰めようとするが、逆に生徒に手玉を取られ……。次第に教師はバイクの目撃情報に疑問を抱き始める。

心の向こうに 男=7・女=3
 清水康江
関西から福井に転校してきて何か水の合わない哲央、優柔不断で言いたいこともはっきり言えないまま荷物を抱え込んでしまう優、父のリストラやそれに伴う両親の不和に心を悩ませる美琴、そして彼らを取り巻くクラスメートや教師。文化祭の発表を前に今まで人知れず我慢してきた想いなどが一気に噴き出してしまう。「心の向こうに」見え隠れする私達の日常。

白犬伝〜ある成田物語〜 男=1・女=5・他=1
 タカハシ ナオコ
ソノコのに拾われた、小犬はツルと名付けられ育ってゆく。交通事故を切掛けに家出をした、ソノコ。ソノコの両親にソノコ探しを命じられたツルは、人間の姿に変わり、ソノコを探しに行く。時は1971年、場所は、三里塚、そして第2次強制代執行が間もなく始まろうとしていた。
  
[お問い合わせ先]
晩成書房
〒101-0064
東京都千代田区神田猿楽町2-1-16
シエルブルー猿楽町ビル1F
E-mail