ファインダーの
  向こうに世界が見える

ISBN

4-89380-264-X
978-4-89380-264-4

平山和充

定価

1,800円
初版
2001年10月15日
平山和充氏は、現在世界遺産の撮影を中心に活発に活動している写真作家。
著者が南米ボリビア在住中の1997年、あのペルー・リマ市の日本大使公邸人質事件が起こり、偶然の出会いからこの事件の取材に参加し、軍隊の突入の様子を最前線から撮影することになりました。初めての報道写真の世界の体験、そして目の前で起こった武力解決。決定的瞬間を撮った写真は、新聞の一面に大きく掲載され、この体験が、写真作家としての著者の大きな転機となりました。

本書では、著者と写真との関わり、活動の場を求めて渡ったの南米での生活、そして最前線から見たペルー人質事件の様子をドキュメントしています。さらに報道の世界との出会いをもったことから、著者の写真作家としての意識と仕事の方向がどのように変わったのかを詳述しています。

とかく情報の少ない南米の人と暮らし、報道写真作家初体験という新鮮な視点からの事件ドキュメントとして貴重です。また、写真という表現をめざし、現在は世界各地の世界遺産をとり続けることに情熱を傾ける著者の、心の軌跡を綴った著作です。

【目次】
●プロローグ
第1章 目の前が戦場になった!
第2章 南米ボリビアへ
第3章 報道の世界との出会い
第4章 初めての報道カメラマン
第5章 毎日の仕事は追っかけ
第6章 帰国、そして世界遺産へ
●エピローグ

カラー口絵〈世界遺産を撮る〉8ページ(著者撮影)

 平山和充(ひらやま かずみ)

写真作家。1961年鹿児島市生まれ。
ブルーガイド情報版など国内外の旅行雑誌の編集を経た後、1993年に南米ボリビアに移住し、7年ほど生活する。南米中を撮影して歩く傍ら、アルパカセーターの店を3軒経営する。
1996年、ペルーのリマ日本大使公邸人質事件を取材、公邸突入の瞬間を撮影し、新聞紙面を飾る。
1999年に拠点を日本に戻し、現在はカメラ片手にユネスコの世界遺産の取材(撮影およびルポ)を中心に世界中を旅している。
旅行作家の会会員。

  
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