人形劇 私の生涯の仕事 [正][続]

ISBN

4-938180-04-9/56-1
978-4-938180-04-1/56-0

オブラスツォーフ

大井数雄

定価

[正]3,800円
[続]4,500円
初版
[正]1979年3月3日
[続]1984年3月20日
人形劇を芸術にまで高めた、モスクワ国立中央人形劇場演出家が、人形劇創造に賭けた自らの半生を語る、不朽の人形劇芸術論・人生論。
巻頭に貴重な舞台写真を多数収録。

人形劇──私の生涯の仕事
【もくじ】より

第1章 芸術との最初の出会い
・おとぎ話と歌
・鳩と魚
・いちばんたいせつなこと
第2章 鉛筆と絵筆
・よみがえった日々
・評価のゆがみ
第3章 舞台の道
・観客なしで
・「虚栄の病菌」
・思いがけないできごと
第4章 役の前夜に
・他人の家
・黒衣の役
・わるい動揺とわるい落ちつき
・第二の半分
第5章
・とざされた扉のまえまで
・まわり道
・形象に生きること
・初演の失敗
第6章 人間の演劇の課業
・重大な警告
・三枚目
・見てくれ、私はこんなにすばらしい!
・見てくれ、私はこんなにひどいんだ!
・レーダー
・「第二段呼吸」
第7章 コントラプンクト
・子どものおもちゃ
・再発
・『さわがしい舞踊会のなかで』
・一座の誕生
第8章 剽窃
・『風変わりな一夜』
・ほんものをさがして
・プロフェショナルを訪ねて
・失敗とその原因
・補遣
第9章 アマチュアとして
・人形はしゃべることをしたがらない
・エフィーモフ夫婦
・利用されなかった幸運
・題材と主題
・主題と時間
・成功と理由
・観客──友人、援助者
第10章 外国で
・おもちゃ屋で
・スペイブル
・人形とヴァイオリン
・三本指
・時間でふるい残されたこと
・書き加えねばないこと

続人形劇──私の生涯の仕事
【もくじ】より

第1章 劇場の誕生
・トヴェルスカーヤ街
・ながい会話
・みじかい会話
・劇場は組織された
第2章 歴史をくらべてみると
・系図なしで
・近親者たち
・ペトルーシの衣裳替え
・黒字決算
第3章 初演までの道で
・どこにも通じていない2つの道
・欠如している資源
・誕生は延期しなければならなくなった
・やっと初演
・なぜ成功が?
第4章 誤り、誤り、誤り
・主題と形式の葛藤
・おとぎ話でもなく、実話でもなく
・おもしろいが、ただそれだけ
・模造
・いいと思っていた
第5章 人形とはどういうものか
・ひとつの問題へのさまざまな回答
・あり得る出会いとあり得ない出会い
・比喩
・では、人形とはどういうものか?
第6章 誤りは清算しなければならない
・「表現する」と「表示する」
・切除
第7章 慎重に──子どもたちだ!
・年齢の法則と情報の法則
・正確なアドレス
・わるい楽しみ
・なにを? だれに? どのように?
第8章 マリワンナとワヌィワヌィチのために
・マリヤとは? イワンとは?
・『桜の園』
・社会的事件か、たんなる演劇的時間か
・自分自身への手紙
・数万回の上演
第9章 「はじめに言葉ありき」
・エッフェルからの福音書を読む
・2つの異稿
・題材の理論で
第10章 観客の言葉で
・現実の法則
・人間と犬から
・馬と木々
第11章 行動の場
・みじかい直線
・ながい直線
・日本の直線
・五本の直線
・身体的な行動の場の変換
・擬装された衝立
・円形に
・表現上の行動の場の変換
・プリミティヴなファンタジー
・前途をひらく発見
・俳優のことを忘れるな
・おなじ円の上で、いろいろなことが
・形象の必要が命じる
・ほかにはなし得なかった
第12章 人間と人形
・庭で
・「作者」が舞台に
・「作者」──友、そして、援助者
・劇場の名によって
・語り手=登場人物
・題材のなかに
・共存できないものと有機的なもの
・公開の手法
第13章 人形のビオメハニカ
・物体を蘇生すること
・物体を変貌させること
・手だて
・物そのもの
・私の子どものころの演劇
・串人形
・棒人形
・竜と獅子
・糸で
・技術的に避けられないこと、創造的に欠かせないこと
・ハト嬰ハのあいだ
・手の変貌
・「ヒロイックな」ビオメハニカ
・ほとんどひとつひとつの劇ごとに──新しい人形の解剖学が
第14章 パートナーたち
・そのひとはだれ? 単一条件の真実
・ひとつの種、ひとつの族
・俳優たちとの出会いのまえに
・俳優と人形
・「私」と「彼」
第15章 ふたたび、記憶の日誌
・古巣で
・巣立ちして、枝にとまって
・マヤコーフスキイ広場の奇跡
・「空襲警報!」
・川船で
・前線へ
・イランで
・私の息子
・戦争がおわる
・ルーマニア、ブルガリヤ、ユーゴスラヴィアで
・勝利
・戦後の最初の仕事
・ポーランドとチェコスロヴァキアで
・ベルリン、ドレスデン、ライプチヒで
・敵=友
・インドで
・ふたたびアメリカで
・カナダで
・のこっているページ
・外国公演とはなにか
・サドワヤ
・サモチョーチナヤ街の奇蹟
第16章 これまでの章となんの関係もないかのような章
・最初の喜び
・主題と題材
・自分であることか、自分を表現することか
・コントラプクト
・ロマンはつづく
・はえが顔を洗う
・材料が作者を支配する
・作者の立会い
・かたち、言葉、音楽のドラマトゥルギー
・人間の運命
・少年の手紙
第17章 コーダ・トゥッティ
  
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