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人形劇を芸術にまで高めた、モスクワ国立中央人形劇場演出家が、人形劇創造に賭けた自らの半生を語る、不朽の人形劇芸術論・人生論。
巻頭に貴重な舞台写真を多数収録。 |
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人形劇──私の生涯の仕事 |
【もくじ】より |
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第1章 芸術との最初の出会い |
・おとぎ話と歌 |
・鳩と魚 |
・いちばんたいせつなこと |
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第2章 鉛筆と絵筆 |
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第3章 舞台の道 |
・観客なしで |
・「虚栄の病菌」 |
・思いがけないできごと |
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第4章 役の前夜に |
・他人の家 |
・黒衣の役 |
・わるい動揺とわるい落ちつき |
・第二の半分 |
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第5章 役 |
・とざされた扉のまえまで |
・まわり道 |
・形象に生きること |
・初演の失敗 |
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第6章 人間の演劇の課業 |
・重大な警告 |
・三枚目 |
・見てくれ、私はこんなにすばらしい! |
・見てくれ、私はこんなにひどいんだ! |
・レーダー |
・「第二段呼吸」 |
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第7章 コントラプンクト |
・子どものおもちゃ |
・再発 |
・『さわがしい舞踊会のなかで』 |
・一座の誕生 |
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第8章 剽窃 |
・『風変わりな一夜』 |
・ほんものをさがして |
・プロフェショナルを訪ねて |
・失敗とその原因 |
・補遣 |
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第9章 アマチュアとして |
・人形はしゃべることをしたがらない |
・エフィーモフ夫婦 |
・利用されなかった幸運 |
・題材と主題 |
・主題と時間 |
・成功と理由 |
・観客──友人、援助者 |
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第10章 外国で |
・おもちゃ屋で |
・スペイブル |
・人形とヴァイオリン |
・三本指 |
・時間でふるい残されたこと |
・書き加えねばないこと |
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続人形劇──私の生涯の仕事 |
【もくじ】より |
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第1章 劇場の誕生 |
・トヴェルスカーヤ街 |
・ながい会話 |
・みじかい会話 |
・劇場は組織された |
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第2章 歴史をくらべてみると |
・系図なしで |
・近親者たち |
・ペトルーシの衣裳替え |
・黒字決算 |
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第3章 初演までの道で |
・どこにも通じていない2つの道 |
・欠如している資源 |
・誕生は延期しなければならなくなった |
・やっと初演 |
・なぜ成功が? |
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第4章 誤り、誤り、誤り |
・主題と形式の葛藤 |
・おとぎ話でもなく、実話でもなく |
・おもしろいが、ただそれだけ |
・模造 |
・いいと思っていた |
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第5章 人形とはどういうものか |
・ひとつの問題へのさまざまな回答 |
・あり得る出会いとあり得ない出会い |
・比喩 |
・では、人形とはどういうものか? |
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第6章 誤りは清算しなければならない |
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第7章 慎重に──子どもたちだ! |
・年齢の法則と情報の法則 |
・正確なアドレス |
・わるい楽しみ |
・なにを? だれに? どのように? |
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第8章 マリワンナとワヌィワヌィチのために |
・マリヤとは? イワンとは? |
・『桜の園』 |
・社会的事件か、たんなる演劇的時間か |
・自分自身への手紙 |
・数万回の上演 |
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第9章 「はじめに言葉ありき」 |
・エッフェルからの福音書を読む |
・2つの異稿 |
・題材の理論で |
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第10章 観客の言葉で |
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第11章 行動の場 |
・みじかい直線 |
・ながい直線 |
・日本の直線 |
・五本の直線 |
・身体的な行動の場の変換 |
・擬装された衝立 |
・円形に |
・表現上の行動の場の変換 |
・プリミティヴなファンタジー |
・前途をひらく発見 |
・俳優のことを忘れるな |
・おなじ円の上で、いろいろなことが |
・形象の必要が命じる |
・ほかにはなし得なかった |
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第12章 人間と人形 |
・庭で |
・「作者」が舞台に |
・「作者」──友、そして、援助者 |
・劇場の名によって |
・語り手=登場人物 |
・題材のなかに |
・共存できないものと有機的なもの |
・公開の手法 |
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第13章 人形のビオメハニカ |
・物体を蘇生すること |
・物体を変貌させること |
・手だて |
・物そのもの |
・私の子どものころの演劇 |
・串人形 |
・棒人形 |
・竜と獅子 |
・糸で |
・技術的に避けられないこと、創造的に欠かせないこと |
・ハト嬰ハのあいだ |
・手の変貌 |
・「ヒロイックな」ビオメハニカ |
・ほとんどひとつひとつの劇ごとに──新しい人形の解剖学が |
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第14章 パートナーたち |
・そのひとはだれ? 単一条件の真実 |
・ひとつの種、ひとつの族 |
・俳優たちとの出会いのまえに |
・俳優と人形 |
・「私」と「彼」 |
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第15章 ふたたび、記憶の日誌 |
・古巣で |
・巣立ちして、枝にとまって |
・マヤコーフスキイ広場の奇跡 |
・「空襲警報!」 |
・川船で |
・前線へ |
・イランで |
・私の息子 |
・戦争がおわる |
・ルーマニア、ブルガリヤ、ユーゴスラヴィアで |
・勝利 |
・戦後の最初の仕事 |
・ポーランドとチェコスロヴァキアで |
・ベルリン、ドレスデン、ライプチヒで |
・敵=友 |
・インドで |
・ふたたびアメリカで |
・カナダで |
・のこっているページ |
・外国公演とはなにか |
・サドワヤ |
・サモチョーチナヤ街の奇蹟 |
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第16章 これまでの章となんの関係もないかのような章 |
・最初の喜び |
・主題と題材 |
・自分であることか、自分を表現することか |
・コントラプクト |
・ロマンはつづく |
・はえが顔を洗う |
・材料が作者を支配する |
・作者の立会い |
・かたち、言葉、音楽のドラマトゥルギー |
・人間の運命 |
・少年の手紙 |
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第17章 コーダ・トゥッティ |