日本人形劇発達史・考

ISBN

4-938180-80-4
978-4-938180-80-5

川尻泰司

定価

3,800円
初版
1986年8月22日
人形劇団「プーク」で長年人形劇創造を続けてきた著者が、膨大な資料から「あまべの民」に源流を見出し、創造者の立場から 日本の人形劇の発達を考察し、展望を示した注目の著。写真・資料多数。

【もくじ】より

第1章 われらの時代と人形劇
1 国際的今日と日本の状況
2 日本の「人形劇史」
3 今日までの「人形劇史」

第2章 技術と呪術
「人形の先祖の発生について」
1 人形の誕生
2 技術と呪術
3 夷と細男と三番叟

第3章 「あまべの民」と人形劇
「人形の先祖の発生について」
1 「あまべ」と「くぐつ」──人形の祖先たち
2 八幡信仰と人形たち
3 放生会とコヒョウ人形──信仰と人形による演劇的要素の発生
4 住吉様と洪同知──人形たちの演劇的成長
5 水の流れと時の流れ──人形劇伝統の分布

第4章 人形劇の人形構造と操作方法の史的発展
1 人形劇の人形についての基本的考え方
2 まず、カギ型の棒の操作から
3 古代中国の傀儡との関連で考えること
4 コヒョウ人形と大人弥五郎──わが国における人形劇の様式的発見の系譜
5 文楽式三人使いの構造の美学的根拠──江戸式三番叟はなぜ亡びたか

第5章 現代人形劇のあゆみ
「私の歩いた道を中心に」
1 新しい人形劇の波とその背景
2 振興人形劇と民主的人形劇運動
3 活動の可能性と創造の追求
4 プーク再建と民主主義人形劇運動の開花

第6章 人形劇の今日と明日
1 人形劇の国際交流
2 伝統と現代の問題
3 人形の今日と明日
  
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