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創造的な演技は、どうしたら生まれるのか!?
さまざまな表現の舞台が生まれる現代の演劇。 演劇作品の多様性にともなって、演技のあらわれ方もさまざまです。そうした中で、形式にとらわれない創造的な演技はどのように学べば良いのでしょう?『スタニスラフスキー伝』(晶文社)の著者が、現代の視点からスタニスラフスキーの「システム」の全体像を分かりやすく、しかも実際の演技創造に即して示した、たしかな演技実習書です。 |
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目次より |
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序に代えて──訳者より若い読者の方々へ── |
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第1部 実技編 |
この本の使い方 |
パート1 「身体的行動の方法」のあらまし |
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1.俳優のジレンマ |
2.日常の行為 |
3.創造された、虚構での行為 |
4.「いまのままの〈わたし〉」から「劇的なる〈わたし〉」へ・台本から演技へ |
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1.身体行動 |
2.精神行動 |
3.こころとからだ |
4.相互作用 |
5.テンポ=リズム |
6.言語行動 |
7.身体的な役づくり |
8.正当化 |
9.総合した演技行動 |
10.上演になじむからだの状態 |
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1.原型となる稽古方法 |
2.「身体的行動の方法」の具体的な用例 |
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パート4 スタニスラフスキーの『ハムレット』指導 マスタークラス |
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1.マスタークラス1 |
2.マスタークラス2 |
3.マスタークラス最後の授業 |
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第2部 解説篇 |
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著者からの謝辞 |
著者による解題 |
スタニスラフスキー略伝 |
原著結びより わたしたちにとって〈システム〉とは? |
原著付録1 さまざまな用語 |
原著付録2 文中に使われた主なる用語 |
日本での〈システム〉紹介のながれ |
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ジーン・べネディティ (Jean Benedetti) 著 |
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1930年生まれ。イギリス及びフランスで修学したのち、ローズ・ブルフォード・カレッジ・オブ・スピーチアンドドラマで演技と教職を学ぶ。俳優、教師を経て、1970年から1987年まで同大学学長を務める。セミ・ドキュメンタリードラマのテレビ作家としても活躍。
1979年から1987年まで、ユネスコ国際演劇協会演劇教育委員会会長。
現在、ローズ・ブルフォード大学ならびに、クィーン・マーガレット大学名誉教授。
著書 『ジル・ド・レ伝』、『スタニスラフスキー:入門編』、『スタニスラフスキー伝』、『モスクワ芸術座書簡集』『アントン・チェーホフ=オーリガ・クニッぺル、愛の往復書簡』など。
翻訳 ブレヒト『エドワード二世の生涯』『小市民の結婚式』、ジョルジュ・ミシェル『日曜の散歩』ほか。 |
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高山図南雄(たかやま・となお) 訳 |
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1927年生まれ。演出家。
演出作品―花田清輝「爆裂弾記」「泥棒論語」、秋元松代「常陸坊海尊」、宮本研「うしろ姿のしぐれてゆくか」ほか。
著書 『芝居ばかりが芝居じゃない』(晩成書房)
訳書 マガルシャック『スタニスラフスキー・システムの形成』(未来社)、ゴルチャコーフ『ワフターンゴフの演出演技創造』(青雲書房)、R・H・ヘスマン編『リー・ストラスバーグとアクターズ・スタジオの俳優たち』(共訳、劇書房)、J・ベネディティ『スタニスラフスキー伝』(共訳、晶文社)ほか。 |
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高橋英子(たかはし・えいこ) 訳 |
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日本大学芸術学部演劇学科演出コース卒業。現在、日本大学芸術学部、桐朋学園短期大学部等で講師。
論文 『エフゲーニィ・ワフターンゴフ』『コミュニティ・シアターと演劇教育』ほか。
訳書 J・ベネディティ『スタニスラフスキー伝』(共訳、晶文社) |
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