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「学校劇の真髄」と言われた、斎田喬の傑作児童劇をベストセレクト!
生涯をかけて創造した、児童劇作法のすべてを自作に即して語る。 |
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【もくじ】より |
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斎田先生と学校演劇=内山嘉吉 |
この先覚から学ぶものの大きさ=栗原一登 |
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プロローグ─編集のことば |
第一話 私の児童劇論 |
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第二話 創作課程をふり返って |
1素材の発見例 |
社会的な問題から生まれた劇の例─「おち蔵様ときろい旗」 |
子どもの日常生活を見つめてつくった劇の例─「しもやけかんちゃん」 |
小道具を生かした劇の例(1)─「四つ辻のピッポ」 |
小道具を生かした劇の例(2)─「落ち葉まつり」 |
舞台面の色彩をねらった劇の例─「白かべとみかん」 |
幕切れの舞台面の構成の美しさをねらった劇の例─「ヒヨコが生まれた」 |
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2素材の発見から構成まで |
(1)発想 |
(2)劇的要素 |
(3)人物設定 |
(4)場面設定 |
・作品「手のなかのものは」一幕 |
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第三話 一幕物の組み立て方 |
1一幕創作心得 |
2脚本の読み取り方 |
・作品「鶴一と亀二」一幕 |
脚本「鶴一と亀二」の分析と検討 |
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3一幕物技法 |
どこから劇を始めるか |
劇は本当らしく見せるもの |
悲しい場面の前には笑いを |
舞台の外にも芝居がある |
"ちょっとしたこと"のおもしろさを |
子どもの次元を高める作品を |
緊迫感を高めるための状況づくり |
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4幕あきから幕切れまで |
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5一幕物の留意点 |
・作品「つられる」一幕 |
脚本「つられる」の分析と検討 |
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第四話 せりふの技術 |
魅力ある「せりふ」を書くには |
いろいろな「せりふ」の技術 |
「せりふ」あれこれ |
[解説]「にわとり」から |
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第五話 登場人物について |
性格のからみ合い |
登場人物に托す作品の願い |
登場させたくない人物 |
登場人物としてのおとな |
[解説]「思い出じいさん」から |
動物や自然事象の擬人化について |
登場人物の名前のつけ方 |
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第六話 脚本の中の歌詞 |
劇の中の歌詞は児童詩ではない |
歌曲は劇のどんな場面で使うか |
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第七話 舞台と劇作 |
舞台の寸法に合わせた動きを |
視覚的効果を生かした作品づくり |
舞台の美的効果と劇的な状況 |
装置あれこれ |
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第八話 脚色について |
一幕にするくふを |
私の脚色は再創造 |
劇になるもの、ならないもの |
演ずる側の要望も考える |
作品「ありときりぎりす」脚色プラン |
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第九話 生活劇を語る |
「生活劇」ということば |
[解説]「海から来た客」から |
生活劇のむずかしさ |
時代と作品 |
文学性のあるドラマ |
・作品「虹」一幕 |
脚本「虹」について |
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第十話 童話劇を語る |
「児童劇」を語る |
大きな子どもは童話劇が苦手? |
[解説]「蝶」になると「繭」 |
童話劇がひらく人生への目 |
うさぎなどになって演ずることの意味 |
実作上のポイントは |
・作品「こわいおしばい」一幕 |
脚色「こわいおしばい」について |
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エピローグ──劇作余話 |
劇作いろは |
斎田喬年譜=日本児童劇作の会編 |
先生の晩年に想う=西村松雄 |
あとがき=蓑田正治 |
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