斎田 喬
児童劇作十話

ISBN

4-938180-08-1
978-4-938180-08-9

西村松雄・蓑田正治

定価

2,200円税/ケース無しのみ在庫有
初版
1980年2月25日
「学校劇の真髄」と言われた、斎田喬の傑作児童劇をベストセレクト
生涯をかけて創造した、児童劇作法のすべてを自作に即して語る。

【もくじ】より

斎田先生と学校演劇=内山嘉吉
この先覚から学ぶものの大きさ=栗原一登

プロローグ─編集のことば
第一話 私の児童劇論
なぜ子どもの劇を書き続けたか
児童劇脚本の特色
第二話 創作課程をふり返って
1素材の発見例
社会的な問題から生まれた劇の例─「おち蔵様ときろい旗」
子どもの日常生活を見つめてつくった劇の例─「しもやけかんちゃん」
小道具を生かした劇の例(1)─「四つ辻のピッポ」
小道具を生かした劇の例(2)─「落ち葉まつり」
舞台面の色彩をねらった劇の例─「白かべとみかん」
幕切れの舞台面の構成の美しさをねらった劇の例─「ヒヨコが生まれた」
2素材の発見から構成まで
(1)発想
(2)劇的要素
(3)人物設定
(4)場面設定
・作品「手のなかのものは」一幕
第三話 一幕物の組み立て方
1一幕創作心得
2脚本の読み取り方
・作品「鶴一と亀二」一幕
脚本「鶴一と亀二」の分析と検討
3一幕物技法
どこから劇を始めるか
劇は本当らしく見せるもの
悲しい場面の前には笑いを
舞台の外にも芝居がある
"ちょっとしたこと"のおもしろさを
子どもの次元を高める作品を
緊迫感を高めるための状況づくり
4幕あきから幕切れまで
「起」
「承」
「転」
「結」
5一幕物の留意点
・作品「つられる」一幕
脚本「つられる」の分析と検討
第四話 せりふの技術
魅力ある「せりふ」を書くには
いろいろな「せりふ」の技術
「せりふ」あれこれ
[解説]「にわとり」から
第五話 登場人物について
性格のからみ合い
登場人物に托す作品の願い
登場させたくない人物
登場人物としてのおとな
[解説]「思い出じいさん」から
動物や自然事象の擬人化について
登場人物の名前のつけ方
第六話 脚本の中の歌詞
劇の中の歌詞は児童詩ではない
歌曲は劇のどんな場面で使うか
第七話 舞台と劇作
舞台の寸法に合わせた動きを
視覚的効果を生かした作品づくり
舞台の美的効果と劇的な状況
装置あれこれ
第八話 脚色について
一幕にするくふを
私の脚色は再創造
劇になるもの、ならないもの
演ずる側の要望も考える
作品「ありときりぎりす」脚色プラン
第九話 生活劇を語る
「生活劇」ということば
[解説]「海から来た客」から
生活劇のむずかしさ
時代と作品
文学性のあるドラマ
・作品「虹」一幕
脚本「虹」について
第十話 童話劇を語る
「児童劇」を語る
大きな子どもは童話劇が苦手?
[解説]「蝶」になると「繭」
童話劇がひらく人生への目
うさぎなどになって演ずることの意味
実作上のポイントは
・作品「こわいおしばい」一幕
脚色「こわいおしばい」について
エピローグ──劇作余話
劇作いろは
斎田喬年譜=日本児童劇作の会編
先生の晩年に想う=西村松雄
あとがき=蓑田正治
  
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