一点集中! 表現展開
一点集中! 表現展開
  表現力を育てるワークショップの実際

ISBN

978-4-89380-394-8

川村史記・福島 康

定価

2,000円
初版
2010年2月20日
教員養成課程の中で実践された表現力育成ワークショップの実際。
表現力を育てる学習指導案として、学校でも活用できる具体的なプログラムを紹介。表現の楽しさ・深さを知り表現力を育てる、実践的なワークショップ教程。

目次 より

まえがき
はじめに

第1回講座 オリエンテーション

第2回講座 自分と向きあう──自画像/柔軟性
導入:グループ分け
実技:自画像を描く/柔軟度チェック
講義:人間の身体

第3回講座 母子遊びの重要性
導入:心身のほぐしとしての『鬼ごっこ2題』
実技:乳幼児期における母子遊びの重要性と遊びの演習
講義:愛情遮断症候群・情緒剥奪症候群

第4回講座 保育および教育と遊び
導入:円陣による集団動作─さまざまな挨拶─
実技:集団で遊ぶのに便利なグループ作り
講義:授業への遊びの導入と留意点

第5回講座 手の運動の発達
導入:手振り表現
実技:手の表現と手遊び
講義:手の動作の発達

第6回講座 表現と教育の関わり
導入:劇的要素を含んだ伝承遊び
実技:教師の技術としての演劇的手法
講義:芸術の種類と特長および芸術(特に演劇)と教育の関係

第7回講座 集中と作法
導入:署名活動
実技:一点集中の方法と作法
講義:心と気の関係

第8回講座 もうひとりの自分の発見
導入:既習実技の活用
実技:自分の身体を知る
講座:自分自身を知る

第9回講座 身体表現の基礎基本
導入:緊張と緩和
実技:課題に基づく身体表現─エチュード(etude)のいろいろ─
講義:緊張と緩和およびエチュードの意味するところ

第10回講座 想像から創造へ
導入:言葉からの創造
実技:エチュードの発展
講義:遊び心からの出発を経て

第11回講座 観察から創造へ
導入:自主性の発揮
実技:立ち方・歩き方・人間彫刻
講義:人類にとって宿命的な腰痛症

第12回講座 ごっこ遊びから劇遊びへ
導入:主体性の確立
実技:劇遊びの実践
講義:創造のプロセス/脚本作りのポイント

おわりに

川村史記(かわむら・ふみき)

1945年生まれ
ジャーナリスト/ノンフィクション作家/社会人研修講師
早稲田大学第一文学部卒業後、編集記者を経て1990年代から文筆活動を開始する。また、同時期からインテル日本法人の広報支援オフィシャルコントラクターやコンピュータ百科事典の編集長としてITメディアの出版に従事。1995年より教育現場を取材対象とした書籍執筆やコンサルテーションおよび講演活動に取り組みつつ今日に至る。
■主な著作と翻訳 『荻窪に舞い降りたフレーベル』(講談社)、『子どもと親と先生のための表現能力育成法』(産報出版)、『─現実社会の視点で問い質す─実践・教師の学校』(インタープレス)、『幼時鍛練』(中央教育研究所)、絵で見てわかるインターネットシリーズ3冊(池田書店)、『アメリカ・マルチメディア教育事情』(実教出版)、各種IT書籍の翻訳他
http://www2s.biglobe.ne.jp/~owl

福島 康(ふくしま・やすし)

1931年生まれ
表現指導者/役者/演出家/版画家
旧北海道第二師範学校予科(現北海道教育大学函館分校)を卒業後、1950年から1992年まで教員として道内各地の小学校で教鞭をとり続け、豹変する文部行政に縛られない教育指導に徹しつつ、子どもたちの「学ぶ力」「生きる力」の育成に取り組んできた。また、教員生活を送りながら、「劇団ひぐま」を創設。後に「劇団函館創芸」へと発展させ、1972年から1992年まで、役者および演出家として演劇の道にも精進した。現在は、演劇活動の第一線を退いてはいるものの、表現することの意義を教育現場にも説き続け、表現指導講師として、教育機関や市民グループおよび企業の求めに応じたワークショッププログラムを日本各地で展開している。なお、版画家としても毎年意欲的な作品を創作し、北海道で仲間達と発表し続けている。元帝京大学文学部教育学科非常勤講師。
■主な著作 『子どもと親と先生のための表現能力育成法』(産報出版)、 先生も子どももできる『楽しいなりきりあそび』(黎明書房)、『0〜3歳児のからだでワクワク表現遊び』(黎明書房)、『4歳児のからだでワクワク表現遊び』(黎明書房)、『5歳児のからだでワクワク表現遊び』(黎明書房)

  
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