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「自分のつかい方」を自分で選び、意識的に使うために。 |
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アレクサンダー自身の著書 "The Use of the Self " の翻訳。 |
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「アレクサンダー・テクニーク」確立の道のりを詳細に記した基本図書。 |
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音楽や演劇などの芸術表現、予防医学や教育など、各方面で取り入れられている「アレクサンダー・テクニーク」は、より健やかに生きるため、より思い通りに行動するために、自分の日常の動作を見直し、全体のつかい方を毎日の活動の中で考え、「自分をつかいこなす」ことができるよう目指す方法です。 |
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俳優だったアレクサンダー(F. M. Alexander)が、自身の呼吸や発声の問題から出発し、試行錯誤、失敗、誤解をかさねながら、自己洞察を深め「アレクサンダー・テクニーク」を確立していった過程を詳述した「アレクサンダー・テクニーク」の理解に欠かせない基本文献、アレクサンダー自身の名著、待望の邦訳刊行。 |
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アレクサンダー・テクニークは「動作・型」の訓練ではありません。本著にもあったように、動作を使って「つかい方」の教育を行うのです。それは「見た目の真似」や「動き方の練習」ではないのです。すべての動作・行動に共通している「自分のつかい方」を自分で選びながら、意識的に使うための教育です。レッスンでは、簡単な動作を例として使い、「うごきの中で考えながら」行動するという、人間が本来自然に行っていることを自覚し、妨げるのをやめて、生かしていく練習をするのです。私たちが知らず知らずのうちに使っている心身の習慣が、私たちの行動を支配しないでも、自分全体のつかい方を、毎日の行動の中で考え・選ぶことができるよう目指す方法で、まさにデューイーの言う「行動の内に考える」が日々の生活から実践されることなのです。 |
訳者 あとがき より
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目次 より |
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訳者まえがき |
まえがき W・バーロウ医学博士 1985年 |
まえがき J・デューイー教授 1939年 |
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第1章 テクニークの進化 |
第2章 つかい方と機能ー反応との関わり |
第3章 ボールから目を離してしまうゴルファー |
第4章 吃音のケース |
第5章 診断と医療分野における教育 |
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F.M. アレクサンダー(Frederick Matthias Alexander) 著者 |
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1869年にオーストラリアのタスマニア島に生まれる。病弱だった幼少時代を経て、俳優を志し、シドニーへ。 シェイクスピア作品などを中心としたリサイタルで有望な俳優だったが、度重なる発声の問題とノド枯れの再発から、自分全体の「つかい方」に疑問を持ち、その根本的な解決法を自ら編み出し、呼吸・発声・発音の改善から、現在の「アレクサンダー・テクニーク」を確立していく。 1894年から指導を始め、発声や発音だけではなく、すべての活動にもこのテクニークが有効であること、健やかな心身には「自分のつかい方」の再教育が必要であるとし、研究を深めていく。
1904年からイギリスのロンドンへ移り、当時の医者や俳優たちの間から支持を受け、健康、発声と呼吸に関するいくつかの出版を通じ、「呼吸の人」と呼ばれるようになっていった。生徒には劇作家バーナード・ショーや 作家オルダス・ハクスリー、レオナルド・ウォルフ、俳優ヘンリー・アーヴィング、当時のカンターベリー司教、スタフォード・クリップス爵、リットン卿らもおり、当時の科学者、医師、俳優たちの多くが指導を受けていった。 1931年からアレクサンダー・テクニーク専門の教師養成コースを設立し、後進の指導を始め、子どもたちがテクニークを使いながら学業を身につける「リトル・スクール」も開設する。その後、アメリカでも指導時活動を続けて行った。
1947年には、脳卒中により左半身麻痺になるが、自身のテクニークを用いて再起を果たし、1955年の亡くなる数日前まで、指導活動を続けた。現在、アレクサンダー・テクニークは、イギリス・アメリカを始め世界各国で教えられている。 |
■代表的な著書には、『人類最高の遺産』(Man's Supreme Inheritance 1910年)、『個人の建設的意識的コントロール』(Constructive Conscious Control of the Individual 1923年)、『生きることにおける普遍的定数』(The Universal Constant in Living)がある。 |
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ロンドン北部のロビン&ベアトリス・シモンズ夫妻のHampstead Centre for the Alexander Techniqueにて(現・Highbury Centre for the Alexander Technique)、STAT(英国アレクサンダー・テクニーク教師協会)認定教師養成コースを受け、指導資格を取得。STAT会員。 アレクサンダー教師としての経験を深める一方、ロンドンのセントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマ(セントラル演劇学校)修士課程のムーヴメント専門コースでも、唯一の日本人として、俳優のうごき、身体性・表現、ラバン、ムーヴメント演出、教育学を中心に修め卒業後、現在の活動に至る。 新国立劇場演劇研修所、劇団青年座研究所、桐朋学園芸術短期大学 講師。 |
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