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チェーホフが亡くなって100年。いま、チェーホフの足跡を現地に辿り、現代の風景に重ねて、チェーホフの人間像に迫る……。
戯曲「かもめ」「三人姉妹」「桜の園」はじめ、数々の名作を遺し、チェーホフが44年の生涯を閉じた1904年から100年。
ロシア演劇に詳しい著者は、チェーホフの足跡を丹念に辿っていく。
少年期を過ごした生地タガンローグ、医学への思いを抱いて上ったモスクワ、そして最果ての流刑地サハリンをめざすシベリアへの長い旅路……。
その土地でチェーホフのまなざし、息遣いを感じつつ、作家の内面世界に迫る。……等身大のチェーホフがいま蘇る。
チェーホフの時代背景を示す、
「ロシア演劇が辿ってきたみち」、
「スタニスラフスキー・システムの一世紀」の小論、
およびチェーホフ年譜を付す。著者撮影の現地写真多数掲載。 |
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【もくじ】より |
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チェーホフ巡礼 |
1 タガンローグ |
2 モスクワ(前期) |
3 イルクーツク、ウランウデ |
4 ペテルブルグ |
5 再びモスクワ |
6 メーリホヴォ |
7 ヤルタ、そしてニースとジェノワ |
8 バーデンワイラー(南ドイツ) |
9 ノヴォジェヴィチー墓地(モスクワ) |
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サハリン2003(巡礼補遺) |
アレクサンドロフスク・サハリンスキー |
コルサコフとユジノ・サハリンスク |
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ロシア演劇のリアリズム |
ロシア演劇が辿ってきたみち |
スタニスラフスキー・システムの一世紀 |
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いままたチェーホフ |
・あとがき |
・チェーホフ年譜 |
・主な引用・参考文献 |