地域演劇教育論
地域演劇教育論
  ラボ教育センターのテーマ活動

ISBN

978-4-89380-483-9
著者
福田三津夫

定価

2,000円
初版
2018年8月10日

ラボ教育センターという魅力的な教育組織に出合ったのは1998年の夏のことだった。
ラボ付属の言語教育総合研究所での研究活動を通して、ラボの活動が「優れた地域での演劇教育の典型」であることを確信するに至った。

ラボ・テューターやラボっ子は活動のすべてに、私の提起する「ことばと心の受け渡し」を充満させ、他者とシンクロする「からだ」を兼ね備えていたのである。
ここでは、子どもの生理や論理を優先させ、まさに「学びの地平」が拓かれつつあった。
独創的で魅力にあふれたテーマ活動の一端でも紹介できたらという思いで出版を思い立った。
まえがきより


目次より

まえがき
福田三津夫さんの新著に寄せて=松本輝夫
福田三津夫さんとの運命的な出会い=矢部 顕

第1章 地域の演劇教育─ラボの場合
■ラボ・ワークショップ全国行脚
1すべてはラボ教育センター本部から始まった
2ラボ・テューターとラボっ子から学ぶ
3各地でのワークショップ・アラカルト
4ラボ・テューターとラボっ子の「からだ」
■テーマ活動づくりとパーティづくり─ラボ・パーティ参観記
1研究テーマを設定する
2居場所づくりとテーマ活動─宇野由紀子パーティの巻
3テーマ活動「スサノオ」を創る─行松泉パーティの巻
4ことばとからだのハーモニー─高橋義子パーティの巻
5三つのラボ・パーティから視えたもの
■テーマ活動は地域の演劇教育
1演劇教育とは何か
2演劇教育の育てる力
3テーマ活動は地域の演劇教育
4テーマ活動は限界芸術の一つ
5テーマ活動における表現
■テーマ活動の表現を考えるための本

第2章 新・実践的演劇教育論
演劇教育の原点を探る1
高山図南雄の「あらためてスタニスラフスキー」
竹内敏晴『主体としての「からだ」』
鳥山敏子の教育実践
副島功の仕事
辰嶋幸夫のドラマ
渡辺茂の劇づくり「LOVE」
演劇教育の原点を探る2
寒川道夫の光と影
マリオ・ローディと演劇教育
演劇教育としての授業
大学の授業と演劇教育

あとがき
関連資料
初出一覧

福田三津夫(ふくだ・みつお)

1949年生まれ。1972年から33年間、東京都公立小学校教師。1991年から20年間、雑誌「演劇と教育」(日本演劇教育連盟編集、晩成書房発行)編集代表。日本演劇教育連盟副委員長、埼玉大学非常勤講師(特別活動論・生活科指導法)を歴任。現在、白梅学園大学非常勤講師(教育実習指導)。「ことばと心の受け渡し」(「演劇と教育」2005年4月号)で第46回演劇教育賞受賞。ラボ言語教育総合研究所研究員。妻とミニコミ誌「啓」発行。脚本研究会「森の会」、劇あそびと劇の会「P&P」、清瀬・憲法九条を守る会、清瀬・くらしと平和の会所属。

著書;『男の家庭科先生』(冬樹社、福田緑との共著)、『ヨーロッパ2人旅22日間』(私家版、福田緑との共著)、『いちねんせい─ドラマの教室』(晩成書房)、『ぎゃんぐえいじ─ドラマの教室』(晩成書房)、『実践的演劇教育論─ことばと心の受け渡し』(晩成書房)。『劇あそび・学級に活かす表現活動』(平井まどかと共著、日本演劇教育連盟ブックレット)

ブログ;実践的演劇教育─ことばと心の受け渡し

  
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