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過去は未来─なぜなら破局は必ずやってくるものだから。
その時演劇は、どういう存在でありうるか…。 |
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阪神大震災、東日本大震災を新聞文化部記者そして演劇評論家として体験した著者が、困難な状況下の劇場とそこでなされる人間のいとなみを見すえて綴る─ |
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危機と劇場●目次 |
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第一章 ユートピアとしての劇場 |
心の復興のためのヴィジョン |
コミュニティを支える文化プログラム |
アートNPO元年 |
劇場法で何が変わるか |
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第二章 劇の始原へ 東日本大震災のあとで |
劇の力が生まれる場所 |
続・劇の力が生まれる場所 |
わざおぎから、はじまる |
精神の避難所 |
震災後の『ゴドーを待ちながら』 |
始まりの場所で聴いたセリフ |
『道成寺』の臨界 |
みちのくに演劇の花を |
劇にとって痛覚とはなにか |
忘却に抗するということ |
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第三章 記憶の劇場 |
演劇は残らないのか |
言葉を聴くということ |
死者の演劇 |
震災は演劇を変えるか |
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第四章 リアリティの震災後 演劇時評2012年6月〜2014年5月 |
リアリティの深度 |
幽霊の身体 |
劇にとって歴史とは何か |
過去はいつも新しい |
古典のラディカリズム |
破局は言葉を生き返らせる |
まだ戦争に間に合いますか |
ブルーシートの空 |
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内田洋一(うちだ・よういち) |
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1960年生まれ。83年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、日本経済新聞社入社。84年から文化部で舞台芸術を中心に取材。93−96年大阪本社勤務。現在、編集委員。東日本大震災後、財団法人地域創造の「災後における地域の公立文化施設の役割に関する調査研究」の調査研究委員を務めた。
著書:『阪神大震災は演劇を変えるか』(共著、晩成書房)、『あの日突然、遺族になった 阪神大震災の十年』(白水社)、『風の天主堂』(日本経済新聞出版社)、日本の演劇人『野田秀樹』(編著、白水社、AICT演劇評論賞)、『現代演劇の地図』(晩成書房) |
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